ご挨拶
行政書士の粂 昌治(くめ まさはる)です。
2023年3月に大阪の製薬会社を定年退職し、翌4月に、京都で行政書士事務所を開業いたしました。
大阪の製薬会社では、研究所に勤務していました。入社以来、創薬研究に従事し、新薬の探索を行っていましたが、研究業務の一環として、外部委託管理や化学物質管理などの研究支援業務を担当する機会があり、独学で法律に関する勉強をし、2017年に行政書士資格を取得していましたので、定年退職を機に、独立開業しました。
薬事を扱う行政書士は数少ないですが、現在は、これまでの薬学領域での経験を活かして、薬事法務コンサルティングを行っています。
今年度(2025年度)、行政書士として3年目に入りました。そして、先月(2025年6月)には、行政書士法が改正されました。従来の「目的」規定が「使命」規定に改められ、行政書士の社会的役割が明確化されました。また、行政書士の責務も、新設条項として明記されました。これにより、行政書士は単なる手続き代行者ではなく、国民の権利利益の実現に資する専門職としての位置づけが強調されました。
施行は来年1月ですが、今から気持ちが引き締まる思いでいます。暮らしやビジネスを支える法務の専門家として、新たな思いで邁進していきたいと思っています。また、今後は、薬事だけに留まらず、幅広く皆様のお役に立ち、そして、社会に貢献していきたいと考えています。
皆様の暮らしやビジネスの中で、お困り事やお悩み事がありましたら、何なりとご相談いただきたく、よろしくお願い申し上げます。
2025年7月
ファーマ行政書士事務所
代表行政書士 粂 昌治
プロフィール
粂 昌治(Masaharu Kume, Ph.D.)
1987年、京都大学大学院薬学研究科博士前期課程を修了し、塩野義製薬株式会社に入社。2011年まで中央研究所にて、感染症領域および癌・疼痛領域の創薬研究に従事。その間、1992年には、新規β-ラクタム系抗菌薬の創製で博士(薬学)を取得。1998年から1年間、米国スクリプス研究所に留学。帰国後、分子標的抗がん薬の探索プロジェクトやオピオイド副作用緩和薬の探索プロジェクトを牽引し、開発候補品を創製。
2011年10月、シオノギテクノアドバンスリサーチ株式会社に異動となり、新規に創設された化学支援部門を担当し、軌道に乗せる。2013年には塩野義製薬株式会社医薬研究本部に戻り、外部委託管理、契約相談、化学物質管理などの研究支援業務を担当。2020年から3年間、創薬化学研究所のラボマネージャーとして、前記研究支援業務を含む各種ラボマネジメントを担当。2023年3月に定年退職。
2023年4月に、薬事法務コンサルティングを行う行政書士として、ファーマ行政書士事務所を開業し、現在に至る。